〇 森林技術総合センターについて
当センターは昭和4年に「鹿児島県林業研究場」として設立され、昭和6年の「鹿児島県林業試験場」への改称、平成19年の県庁林業振興課に配置してい
た林業専門技術員の当所への統合に伴う「鹿児島県森林技術総合センター」への改称を経ながら、本県の森林・林業の拠点として位置づけられ、現在に至っています( 詳細は「
沿革」を御覧ください)。
当センターでは、新たな課題や森林所有者等のニーズに対応した技術開発を行い、その成果の普及定着を図るとともに、林業に関する技術・知識の普及や森林施業に関する指導等を行っています。
また、地域林業の活動支援を通じた地域リーダーの育成や森林経営管理制度の円滑な推進を図るための市町村職員等を対象とした技術研修、森林を守り育てる意識の醸成を図るための森林環境教育等を行っています。
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当センターは、4部体制で2つの研究部と普及指導部、庶務部で組織されています。
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当センターの事業は、「鹿児島県森林・林業基本計画(平成31年3月策定)」に基づき、「新たな技術の開発」と「林業普及指導の充実」の2つの柱を立てて取り組んでいます。
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今年度の当センターの試験研究課題や取組内容については、「試験研究」を御覧ください。
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今年度の当センターの林業普及活動課題や取組内容については、「林業普及活動」を御覧ください。
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当センターのこれまでの業務内容については、「業務報告」を御覧ください。
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当センターの施設面積は約5.4ヘクタールあり、敷地内に薬剤土壌実験室や育苗用の温室などの建物や苗畑、広葉樹林園、竹品種見本園などがあります。
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令和5年度の試験研究や普及指導の概要、組織や施設についてまとめたパンフレットを以下から
ダウンロードできます。
◇「令和5年度森林技術総合センターの概要」(PDF版、A4、P20)
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☆自動車(九州自動車道利用の場合)
九州自動車道「姶良インター」で降り,県道57号線(麓・重富停車場線)を吉田方面に向かい吉田麓から県道25号線(鹿児島・蒲生線)で約7q
☆JR日豊本線と路線バス
JR日豊本線帖佐駅で下車,「蒲生行き」路線バスを利用し「仲町」下車,徒歩9分
鹿児島市内からは「蒲生行き」路線バスを利用し「蒲生」下車,徒歩14分
☆飛行機
鹿児島空港より「川内行き」リムジンバスを利用し「蒲生支所前」下車,徒歩15分
10 (参考)鹿児島県森林・林業振興基本計画(該当箇所のみ) |
第1章 森林・林業を取り巻く諸情勢
第2節 本県の森林・林業の現状と課題
5 技術開発と普及
(1)技術開発
【現状】
・ 森林・林業に対する新たな課題や森林所有者等のニーズに対応した技術開発を推進
するため,3つの研究推進の方向を設定し,試験研究を行っています。
《持続的な森林経営を支える技術開発》
・ 低密度植栽や下刈り時期の分散化など,省力・低コストな再造林技術や長伐期林,
広葉樹林など目標林型に対応した施業技術の確立
・ マツノザイセンチュウに対する抵抗性に優れたクロマツ推奨品種の増殖,造林の
省力化や低コスト化につながるコンテナ苗生産技術の開発 など
《林産資源の利用を促進する技術開発》
・ 早掘りたけのこや食用きのこ,枝物など地域特性を生かした商品価値の高い特用林
産物の生産技術の確立
・ 奄美の森林資源を循環利用する技術の確立 など
《安心快適な緑環境を保全する技術開発》
・ 森林病虫獣害に対する防除技術の確立
・ 海岸防災林等の造成技術の確立 など
【課題】
・ 県民や関連産業界などからの要請に応じた試験研究を引き続き行っていくとともに,
自然環境や野生生物との共存等について,先行的・総合的な視点から情報収集と分析を
図る必要があります。
・ 気象災害等緊急に対応を要する課題については,関係機関と連携・協調して迅速な
課題解決を図る必要があります。
(2)林業普及指導
【現状】
・ 森林技術総合センター及び地域振興局・支庁に林業普及指導員を配置し,林業に関
する技術等の普及と森林施業に関する指導等を行うとともに,試験研究成果の普及・
定着を図っています。
・ 地域林業のリーダーとしての青年林業士等の育成や地域の林業研究グループの
活動支援等を通じて,林業後継者の育成を図っています。
・ 森林総合監理士の育成等を通して,市町村の特性を踏まえた森林整備等を総合的
に指導しています。
・ 次代を担う児童・生徒に対する森林・林業学習や,その指導者に対するスキルアップ
研修を実施するとともに,緑の少年団や森林ボランティア組織の育成・活動促進に取り
組んでいます。
【課題】
・ 森林所有者の不在村化・高齢化が進行する中で,森林の管理水準の低下が懸念さ
れていることから,最新のICTを活用する等,時代に応じた技術を速やかに導入し,現
地適応化を図る必要があります。
・ 森林所有者の経営意欲が低下し,森林所有者自らが森林を効率的かつ適正に管理
していくことが困難な状況が見られることから,今後,新たな森林管理システムの運用
を担う市町村職員への技術的支援等を図る必要があります。
・ 森林・林業の重要性等に関する意識の醸成を図るため,将来を担う児童・生徒に対
する森林環境教育等を進めるとともに,緑の少年団等の育成や活動促進に取り組むこ
とが重要となっています。
第3章 施策の推進方法
第1節 施策の展開
5 技術開発と普及
森林資源が充実する中,林業・木材産業を取り巻く情勢は大きく変化してきており,
試験研究や普及指導に対する要請も多様化・高度化しています。
このため,森林・林業に対する新たな課題や森林所有者等のニーズに対応した新たな
技術の開発に取り組みます。
また,森林所有者や市町村,森林組合等林業事業体に対し,林業に関する技術等の
普及と森林施業に関する指導を実施するとともに,試験研究の成果については,迅速・
的確な普及活動に努め,その成果の定着を図ります。
(1)新たな技術の開発
・ 森林の育成技術や施業の省力化等に関する調査研究,商品価値の高い特用林産物
の生産技術の確立等に取り組むとともに,研究成果等の普及定着を図ります。
・ 大学や森林総合研究所等の研究機関と連携し,効率的かつ精度の高い共同研究を
推進します。
・ 自然災害等緊急に対応を要する課題については,関係機関と連携・協調して迅速な
課題解決に努めます。
(2)林業普及指導の充実
・ ICT等先端技術を活用した効果的な路網の設計技術の研修を行うなど,最新技術の
現地適応化を図ります。
・ 地域林業のリーダーとしての青年林業士等の育成や地域の林業研究グループの活
動支援等を通じて,林業後継者の育成を図ります。
・ 森林総合監理士を計画的に育成し,市町村が行う森林・林業施策に対する技術的
支援を強化します。
・ 児童・生徒に対する森林環境教育や指導者に対するスキルアップ研修等を実施する
とともに,緑の少年団等の育成や活動促進に取り組みます。
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