屋久杉(縄文杉)

写真提供 : 黒木文人氏

  屋久島の天然スギは,樹齢1000年以上の古い個体をヤクスギ(屋久杉),380年以下を
コスギ(小杉)に分類され,その間に年代の連続性がなく断層がある。

 このことについて,地元住民は,俗に樹齢1000年以上をヤクスギといい,300年以下を
コスギ,また人工的に植林したものを地スギと呼んでいる。

 ヤクスギは,標高600m〜1,600mぐらいまでの地帯に点在しており,モミ,ツガの針葉樹や,
ミヤコダラ,ヤマグルマ,ヒメシャラ,シャクナゲ,カシ類等の広葉樹の中に混生している。

 屋久島の森林資源は,総蓄積が780万m3であり,このうちヤクスギ天然林は,約123万m3
であるといわれている(この中にはもちろんコスギも含まれている)。ヤクスギが比較的集中
している所は,1ha当たりの蓄積が屋久90m3といわれており,約60万m3の蓄積があるといわ
れている。

 ヤクスギ(1000年以上の個体)は点在しており,他はコスギ(300年生以下)である。
 これは島津藩が統治していた約380年前ごろから,ヤクスギを平木(屋根に敷く板)として
利用するため,ほとんど全島にわたり斧を入れて伐採を行ったためである。

 その後,天然更新によってコスギの二代目,三代目が倒木上更新等として見られ,年代の
異なるスギ,いわゆる天然の複層林が形成されている。