蒲生の大楠

撮影:渡邊尚一(当場技術補佐員)


1 大きさ
 推定樹齢約1500年
   樹高30m
 根回り33.57m
 目通り周囲24.22m
 (空洞直径約4.5m)
   枝張り東西西北それぞれ
 約12m,12m,10m,19m
2 大きさ認定
    環境庁が昭和63年度第4回自然環境保全基礎調査(通称:緑の国勢調査)で目通り3m以上の全国巨樹・巨木を実施し,61,441本(本県871本)が確認され,その中で日本一の巨木であることが立証される。県内では3位に奥十曽のエドヒガン(21m),9位に志布志の大楠(17.1m)が入っている。
3 樹齢の根拠
    保安4年(1123年)2月21日,時の蒲生院の総領職であった蒲生上総介舜清(母が宇佐八幡の大宮司の娘)が豊前国宇佐八幡神宮を勧請し,正八幡若宮(蒲生八幡神社)を建立したとき既に「蒲生のクス」は神木として祭られていたと言われる。
4 文献
    正八幡若宮御縁起の延享4年(1747)10月22日の記載に「御供所の森 楠之木 右は前代より御供所の神木と申し伝え 七五三縄を張り申すこと御座候」とある。
 三国名勝図会(1843)には本社の西側には御供所があり,その後方に大木の絵が描かれている。 
5 伝説
    弓削道鏡(?772)が宇佐八幡の神官と結託して皇位を望んだとき,和気清麻呂(733?799)が勅使として宇佐八幡の信託を奏上し,阻止したため,道鏡の怒りを買って大隅に流されたとき,清麻呂が蒲生を訪れ,手にした杖を大地に刺したところ,それが根付き,それが成長したものが,「蒲生のクス」という。
6 記念物指定
1 国天然記念物指定…大正11年3月8日
2 国特別天然記念物指定…昭和27年3月29日